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人工乾燥を終え、アメリカやヨーロッパから輸入された材料をさらに吟味し、仕上がり寸法よりも大きめに木取りします。
木取りした材料は、反り・割れの予防として約1週間寝かせます。
また、端材は分別してリユースしています。
天板や前板などになる材料の木目合わせは、板の多種多様な表情を見ながら組み合わせます。
天板に合うもの、前板に合うもの、表・裏を見て出来上がりを想像しながら並べていきます。
商品が完成した時に、縦横の木目が揃うよう、木を削るときからこだわりを持ってつくり上げていきます。
材料を貼りあわせた後、プレナーサンダーで両面を研磨します。
各部材ごとに、長さ、厚み、と正確に揃えていきます。
日本製ならではの拘りの制作過程です。
ほり込み引き手の加工、角を丸く削る加工、複雑な穴あけ加工など、様々な切り削り加工をします。
加工そのものは機械で行いますが、商品ごとに機械を動かすプログラムを組んだり、材料をセットする治具板を作るなど、専門の職人の腕の見せどころです。
仕上げは職人の手で研磨します。
実際に手で触れながら、お客様が家具に触れることをイメージし、粗いペーパーから細かいペーパーに変えながら何度も研磨します。
材料は全体を磨きますが、特に表面・上の面は丁寧に磨きます。
イソシアネート基をポリオールで反応させた、ポリウレタン系の合成樹脂塗料を使用します。
素材表面に強固で安定した塗膜を作るので、硬度、耐水性、耐薬品性に非常に優れており、清潔でお手入れが簡単な点が魅力です。
いっぽうで、天然木独特の質感はかなり損なわれてしまいます。また、強い衝撃を与えると塗膜にヒビが入ったり、高熱や強い紫外線で塗膜が変色してしまう事もあります。
サンユーペイント社(大阪)の環境対応型塗料を使用しています。もちろん、ホルムアルデヒドの放散量が最も少ない「F☆☆☆☆」ですので、安心してお使いいただけます。
小さなお子様がおられる方、お手入れを簡単に済ませたい方におすすめです。
天然の植物油(アマニ油など)を主成分とした塗料を使用します。
素材表面に粘膜を作らないので、天然木の質感や手触りがそのまま味わえる点が魅力です。
いっぽうで、水分や汚れに弱いため輪染みなどができやすく、定期的にオイルの塗り直しが必要な事など、お手入れに少し手間がかかるという面もあります。
ドイツの自然塗料メーカー・リボス社のオイルを使用しております。
このオイルは天然成分だけを使用しており、ホルムアルデヒドの放散量が最も少ない「F☆☆☆☆」ですので、安心してお使いいただけます。
木の質感を味わうことにこだわりたい方、傷や汚れも思い出として楽しみたい方におすすめです。
家具本体の基本となるフラッシュボードは、表面材と芯材より作られます。
表面材は1枚1枚、貼り付け前に検品します。
パーツによって芯材の種類・入れ方を変えて作っており、気温・材質・形状に合わせて接着剤の量や接着の際の圧力も調節する手の込みようです。
それぞれのパーツに穴加工をします。
本体より天板を大きくする(0.5ミリ以下の世界です)など、気を使って加工します。
全ての加工の工程で、小さなキズもつかないよう高圧エアーで木クズを取り除きながら作業を行っています。
本体を組立て、戸板・引き出しなどのパーツを取り付けます。
木目は全て左から右へ、下から上へ木目が流れるように合わせながら組み立てています。
本体の色に合わせたネジを使ったり、お客様宅の床にキズがつきにくいよう本体の下にプラスチックをつけたり、より品質を高める為の手間を惜しみません。
キズ・不良箇所のチェックだけではなく、ガラスの汚れや手で触れる所の肌触りなど、細かい面まで一手間かけて検品して仕上げます。
ホコリ防止のビニール、キズ防止の緩衝材などを入れてお客様のもとへ無事に届くことを祈りながら梱包します。
検品に合格した商品は、北海道から沖縄県の全ての都道府県のお客様の元に出荷されます。 お部屋まで設置し、梱包のゴミを持ち帰る「開梱設置」でお届けいたします。